第215話 覇王妃さまのお迎え?(26)
彼女、胡亥姫さまが、なることはない。ないのだ。いくら健司少年が自分自身に泣き崩れ『ワァ~! ワァ~!』と、声を大に泣き叫びながら嘆願をしてこようが。小悪魔的JKマドンナ容姿を持つ胡亥姫さまであろうとも。先程彼女が健司少年へと己の、自分自身の想いを告げ、説明をした通りで、己の愛する殿方、籍自身が、気が多いい殿方だとしても。王、覇王、皇帝と言う者は、そう言う者達なのだと知っている。わかっているから。
籍に自身の妃だと申していただければ、彼女は十分幸せなので、健司少年の泣き崩れながらの嘆願も彼女、胡亥姫には只の戯言にしか聞こえないので無視。無視をしながら。自身にオッパイを張りながら威張って迫る覇王妃さまに対して、胡亥姫さまも、自身の御自慢……。秦学園内の思春期の少年達を魅了、虜にしているオッパイで胸を張りながら。
「ハァ~! 覇王~! 貴女は~! 貴女は~、何かを~、勘違い。勘違いをしているのではないですかぁ~?」と。
覇王妃さまに負けず、劣らず、荒々しい口調、物言いで反論。言葉を返す。
「はぁ~! 何がぁっ? 何が勘違いだぁあああっ、胡亥──!」
胡亥姫の反論、悪態に対して覇王妃さまは、己の主の前方で懲りもせずに、胡亥姫さまへと憤慨しながら言葉を返すのだ。
まあ、何と言うか? 何とも言い難いと言うか? 彼女の後ろから。胡亥姫さまから見れば前方から籍が。
「二人とも言い争いをするな!」、
「直ちにやめろ!」、
「……でないと? 後で折檻をするぞ! 二人とも!」と、叫びながら近寄ってきているのに。このお姫さま二人は、主の諫めの言葉を無視、無視するのだよ。
だって胡亥姫さまは、いきなり懐……。学校既定のカバンを開けると。開けたと思うと。
〈カチン!〉
〈カキン!〉と、光り物──!
そう彼女、胡亥姫さまは、何やら怪しく光り輝く物を出し、利き腕で握ると、そのまま、彼女の綺麗なすらりと伸びた足を、片足あげて、構えのポーズを取り。自身に迫りくる覇王妃さまを待ち構え対峙をするのであった。
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