第208話 覇王妃さまのお迎え?(20)
覇王妃さまは上目遣いで恐る恐ると、梁さまが許可をくれたのだと、籍に告げる。
「はぁっ! お、お前! う、羽は、母さんと会った。会ったのか?」と。
籍は覇王妃さまの話し、説明を聞き、驚愕する。するから。
「羽、お、お前! 母さんと。家の母さんと仲が悪い。悪いし。不仲ではなかったのか?」と。
彼は更に覇王妃さまへと問う。問いかけるのだ。
だって皆も知っている通りで、今迄の回想シーンを思い出せばわかる通りだ。
毎夜、毎夜と己の大事な一人息子。目に入れても痛くない程愛している可愛い一人息子へと夜這いをかけてくる悪霊? 覇王妃さまと拍殿だけではなくて、梁さまも先程のような物々しい戦闘シーンと迄はいかないにしても。覇王妃さまと梁さまも何度も、自身の主、男をかけて対峙、争いをおこなっているのだよ。
だから籍は驚愕しながら覇王妃さまへと問うのだが。当の本人はと言うと。
「うん、以前……。先程までは、母上様とは険悪なムードだったのだけれど。今は分り合えたし。儂は母上様の娘だから。今日から自分達家族と一緒に暮らして良いと言ってくれたのだよ。籍……」と。
覇王妃さまは籍へと大変に嬉しそうに告げ、説明をするのだが。
それを聞いた籍はと言うと、己の首を傾げながら。
「羽が家の母さんの娘で、俺と姉弟って、一体どう言う意味なんだ。羽? 俺には、お前の言っていること、意味がサッパリわからん。わからないのだが、一体どう言うことなのだ?」と。
籍は覇王妃さまへと再度問うと。
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