第201話 覇王妃さまのお迎え?(13)
健司少年は、最初は、男として風上に置けぬほどいい加減な台詞。大変に男らしくない台詞を、自身の通う学び舎の学園、マドンナの一人である胡亥姫さまへと告げた。漏らした友人籍へと呆れた声色ではあるのだが、彼は諫めるし。胡亥姫さまへも同情をするのだよ。彼自身も胡亥姫さまのことが気にならない訳では無い。
だって彼、健司少年のことを、回想シーンと言う奴を思い出して欲しい。欲しいのだ。
そう、彼が胡亥姫さまへと思春期の少年らしい淡い想いで、姫さまのシャツの首の襟から見える、大きな『たゆん、たゆん』と、揺れ動く。胸の谷間や。余りにも短く改造をしているスカートの間から見える柔らかい太股やチラ見できそうな、下着を興味津々に見て、魅入り。彼女、胡亥姫さまに憤慨、罵声を吐かれたことをね。
まあ、それぐらい健司少年も気になり。淡い想いを描いている胡亥姫さまだから彼、健司少年も彼女のことが気になり庇ってしまうのだが。
「えっ? 別に妾は、何も御座いません。御座いませんよ。籍……。今のあなた。御方さまからの良き返答。返事を頂けただけで、胡亥は~。胡亥は満足で御座います。あなた~」と。
まあ、こんな感じで、堅苦しい言葉、台詞というか? 健司少年には、大変に理解し難い。できないような台詞を胡亥姫が己の頭を下げ諂いながら告げる、だけではないのだ!
顔を上げた彼女の麗しい顔は、大変に嬉しそう。もう、それこそ? 傍から誰が、胡亥姫さまのことを見て確認をしても嬉しくてしかたがない。満足! 満足と言った感じなのだよ。麗しい胡亥姫さまはね。
と、なれば? 健司少年から吐かれる。漏れる言葉は。
「えぇ、えええっ! 嘘でしょぉおおおっ? 胡亥。胡亥さん──! ほ、本当に、そんな? そんな立場? 関係でいいのぉおおおっ? 胡亥さんはぁあああっ!」と。
彼は胡亥姫さまへと驚愕しながら問うのだが。
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