第198話 覇王妃さまのお迎え?(10)
と、同時に?
「あっ?」
「えっ?」
「うそぉおおおっ⁉」
「えぇ、えええっ! 何で覇王がぁあああ⁉」と。
二人仲良く、【ガングロ】、【褐色色】、【小麦色のマーメイド】の少女の立ち回り。暴れる様子を凝視して驚愕をするものだから。
健司少年は、慌てて後ろを振り向き、「えっ? 二人の知り合い?」と、驚愕した顔で尋ねる。問うのだ。
「うっ! うぅん、うぅん。違う。違います……。妾はあのような者。女性など知りません……」と。
最初は、暴れ、立ち回りをしている小麦色のマーメイド。覇王妃さまの容姿、姿を凝視して驚愕! 絶叫だけ吐き! 放って! 後は呆然、沈黙をしだした籍ではなく。彼の横で同じく驚愕をした胡亥姫さまが、健司少年の問いかけに対して、『知らぬ。知らぬ。妾は知らぬ』と、答えると。慌てふためきながら後ろを向く、向くのだ。
そう、覇王妃さまに背を向けて、「(何で覇王が、こんなところ……。外でフラフラふらついているの?)」と、己の心の中で思うのだ。
でっ、隣で、驚愕、絶叫だけ吐き、放ち、呆然としている籍はと言うと?
「(えぇ、えええっ! 羽って、お化けなのに、陽が高くても外を。外を歩くことが可能。可能なのか……。それは知らなかった?)」と、精霊さま、女神さま、覇王さまに対して失礼極まりないことを平然と思う。……だけではない。
「(このまま羽を暴れさせていたら不味い。不味いよなぁ……)」とも、思うのだ。籍はね。
だから彼は、我に返り。無言で歩き始めるのだ。
『テクテク』と、足音を立てながらね。
そんな彼の背を凝視しながら。
「も、もしかして? あの小麦色のマーメイドは籍。お前の知り合いなのか?」と。
健司少年は籍へと問う。問うてみると。
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