第196話 覇王妃さまのお迎え?(7)
「……ん? 何だ、あれは?」
「ん? どうした健司?」
いつもの学校帰り。下校途中、最中の籍と健司少年と、今日は何故か、籍達男子二人と一緒に帰宅の途についている秦学園の男子生徒達の憧れのマドンナ四天王、清く? 麗しいお姫さまの一人である胡亥姫さまも、自身の主だと思い慕っている想い人、籍と同伴しながら帰宅。
それも? 彼の彼女、妻、妃のような振る舞いで、籍の太い二の腕に、胡亥姫さまの、強く握れば、『ポキン』と、音を立て折れそうな、自身の二の腕を回し、巻き付け、束縛。しな垂れかかりながら。愛する彼と歩行を合わせながら歩く御姿は。
誰! 誰が! 他人が! 傍から二人を見て確認をしてもアツアツな、仲慎ましいカップル同士に見える。見えるから。
二人の前を歩く。歩行をする。続けている。健司少年は『ショボン……』と、気落ち、落胆。「はぁ」と嘆息を何度も漏らしながら歩いている始末でね。健司少年は、相変わらずお可哀想……。可哀想な御人なのだが。そんな彼……。
もう己の友人、級友の籍のことを羨望の眼差しで見ることもやめて健司少年の後ろを胡亥姫さまからの、アツアツな想い、愛情を一杯受けながらも嫌がり、不満を見せる。漏らす。
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