第193話 覇王妃さまのお迎え?(4)

 実は彼女、梁さまが悩んでいることは、彼女の只今の、大変に麗しい容姿……。



 そう、更に梁さまが美魔女化した麗しい御姿……妖艶、官能的な容姿であるダークエルフ化した御姿なのだ。


 だから梁さまは、自分自身の口を開いて。


「どうしよう?」と。


「このままだと外に出ることができない……」と、独り言を呟けば。


「ん? 何が出ることができない。外出できないのだ? 母上様……」と。


 覇王妃が己の首を可愛く傾げながら問いかけてくるから。


「いや、あのね? 羽ちゃん……。この容姿……。精霊化してダークエルフへと変化、変貌している姿。姿のままだと……。この世界は人。人種しかいない世界だから。私は外出……。毎日の食事の為の買い物すらできない。できなくなるの。羽ちゃん……」と。


 梁さまは、気落ち、落胆をした声色で、覇王妃さまへと説明するのだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る