第190話 覇王妃さまのお迎え?(1)
フムフム、カクカク、云々と覇王妃さまに、何故自分自身までダークエルフの精霊化したのか聞かされた梁さまは、
「そうかぁっ? そうなんだぁっ? 羽ちゃん?」と。
覇王妃さまに言葉を返せば、自身の娘で間違いないと言い切ってきた覇王妃さまが。
「うん」と、梁さまに言葉を返すのだが。
梁さまの様子、彼女の顔色を見て確認をしても。先程とは打って変わり、余り困惑、動揺をしていない。と、いうか?
梁さま自身は全くと言って良いほど困惑、動揺をしていない状態なのだが、と告げ、説明をしたところで。少しばかりここまで経緯を簡易的に説明をしようと思うので、皆は心して聞いて欲しい。
実はね、梁さまは、幼い頃から自身の父である炎から。
「梁?」
「何? パパ?」
「家はなぁ? 太古の昔に、秦に滅ぼされた楚の国の大将軍だった項燕の流れ、一族の者だった者が。この日本、和の国へと落ちのびて助かった者の流れをくむ一族でなぁ。あの元祖覇王項羽も、家とは親戚になる一族の者なのだから。覇王項羽の名を汚し、恥じぬよう。武に精進しなければいかん! いかんのだ! 梁よ! 分ったかぁっ!」と。
梁さまの大きな笹耳が痛くなるって……。
今は彼女、ダークエルフ化しているから。大変に容姿がよくみえる。可愛く見える笹見があるけれど普通は無い。と、いうか? 今までは無い状態なので普通の耳でした。真の申し訳ない。と、皆に謝罪をしたところで話しを進めるのだが。
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