第176話 絶体絶命!(5)

 何故かと、いうか? 急にというか? もうそれこそ、覇王妃さまは咄嗟に、己の顔色を変えながら声を大にして叫ぶのだ。


 梁さまのことを『梁伯母上~。逃げて~。退避してくれ~』と急かすように叫ぶのだ。


 覇王妃さま自身が、梁さまへと、魔力、妖力弾を撃ち込む、放った後になのだよ。


 だから梁さま自身も、「えっ? えっ? な、何? あ、貴女は? わ、私の知り合い。知り合いなの?」と、動揺、困惑しながら覇王妃さまへと尋ねる。


「は、はい。知り合いも何も。儂は梁伯母上の姪であり娘である項籍~。山田籍で御座います~。だから頼むから~。伯母上~。いや~。母上さま~。籍の話しを聞いて~。早く~。その場から逃げ~。退避~。退避を~」と


 覇王妃さまは、急に何かを思い出し。出して。梁さまへと退避を促す。促してみるのだが。



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