第130話 覇王妃と伯母上さま? 母上さま? また御対面(23)

 だから何? 何だ? 何が起きた? 起きたのだ? と、思うことはない。


 だって? 遠目から凝視してもわかる通りだよ。


 思春期。年頃、高校生の少年の押し入れなど。某マンガのロボットが、己の為に敷布団を敷き、掛け布団を掛け、丁寧に真横になって寝、睡眠をとる程片付いてはいない。いないからね。


 覇王妃さまが、『これは何だ?』と、不振を抱き、強引に開けた押し入れ──。籍の秘密の物隠し部屋こと。いらない物を捨てずに、次から次へと投げ込み放置をする隠し部屋、押し入れはね。覇王妃さまとは違い。押し入れを良く知る若者達はわかっている。知っている通りで、覇王妃さまが邪に思うような隠れる場所や逃亡──。逃げる為の隠しの道へと繋がる通路などもない状態なのだ。


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