第129話 覇王妃と伯母上さま? 母上さま? また御対面(22)

 と、なれば? 覇王妃さまは、何処かの猫型ロボットのように押し入れへと詰め寄り。扉を開けて寝室にする。と、いうことはない。(笑)


 そう、彼女の容姿。海外のモデルさんやセレブの美女達よりも大変に高い背丈と容姿を武器に。その容姿とは不釣り合いな、美しく細くてしなやかな指先をグゥと拳を握り締め──。そのまま勢い良く、己の拳で『ドォ~ン!』だよ。


『ドォ~ン!』と。


 覇王妃さまの大変に美しい握り拳から不釣り合いな、荒く、物ものしい。激しい音を出しながら押し入れの扉──障子を破壊して『ガ~ン!』と開ける。


 でッ、開け終えれば覇王妃さまは、寝室、ではなく。(笑)


 彼女は怒りをあらわ、怪訝な表情で押し入れの中を覗き込むのだ。


『フムフム』と、いった様子で注意深く丹念に押し入れの中を、己の持つ紅玉の瞳を動かしながら探索──。


「……ん? 何だ、これはぁあああ~?」


 己の瞳を動かし探索をしていた覇王妃さまは驚愕──。驚嘆まで声を大にしながら叫ぶのだ。



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