第125話 覇王妃と伯母上さま? 母上さま? また御対面(18)

『フムフム』、『なるほど?』と、言った感じと様子でね。クローゼットの中に覇王妃さまの愛してやまない籍が、彼女に畏怖し恐れ慄きながらクローゼットの中に逃げ隠れしているのではないかと疑り、猜疑心のある目と様子で注意深く見詰め探索をしているのだが。


 この狭い六畳一間にあるクローゼットと言っても? たかが知れた大きさ、子供の洋服タンスや整理タンスと余り変わらない大きさと奥行きだから。覇王妃さまが、そんなにしてまで……。




 そう、注意深く観察をしなくても、扉を開けるだけ中の様子は全部丸見え状態なのに。


 それでも覇王妃さまは、嫉妬心と猜疑心を己の心の中で暗く、闇の如く。邪な想いを募らせている状態……。




 そう、昔話しの怪談話に出てくる、安珍に思いを寄せる清姫のように、誰の思惑なのかはわからないのだが?



 彼女は嫉妬心と猜疑心を募らせ、怨霊化をして、我を忘れている状態になっているからね。


 今の荒くれている覇王妃さまのことを誰もとめられない。と、いうことはないけれど。(笑)


 まあ、取り敢えず。彼女の彼である籍が帰途──。屋敷について諫めないと駄目かもしれない?


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