第51話 御対面?(13)
う~ん、それでも? 流石姉妹……。
覇王項羽ですらたじろいでしまう程の勢いのある梁に対して拍自身も。自身の宝物に優艶に甘え、戯れ、嬌声を「あっ、あん、あああ~」と。
淡く甘く漏らす行為をやめて──。その場で立ち上がる。
それも拍自身も、梁に対して、己のくびれた腰に両手を当てながら仁王立ち──。
「だから~。それが~。どうしたと言うの、姉さん~? 籍は貴女の物でもないし。あの化け物女の物でもない……。彼は全部私の物。わかった~? 姉さん~?」と(フフフ~)
各自に向けて指をさしながら、伯の様子はこんな感じだよ。
自身の姉の梁に対して勝利者の如く振る舞い……。
そう、妖艶に苦笑をしながら姉の梁へと籍は自分だけの物だと告げる。
と、なれば?
只今拍と対峙している梁の口からでる言葉は。
「籍は、母親である私の物~。誰に渡すきもないし。やる気もない。それも~? 今後一切ね~。だから私の意にそぐわない拍~! 貴女には用はない~。直ちに、この家から出て行きなさい~! わかった~? 拍~?」と。
梁はとうとう親の権限を発動──。自分の意にそぐわない……。
自分と籍との仲慎ましい親子の巣を破壊し、仲をも切り裂こうとしている拍に対して、この家から出て行くようにと荒々しく告げ始める。
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