第37話 女同士の対面……(26)
物の怪の彼女にしても大事な宝物である籍の顔中の至る所を舐め可愛がり堪能する行為をやめて、勇んだ様子──。そして、自分へと怒声を放ってきた拍へと視線を変えて、目には目を歯には歯をと。このように伯殿へと怒声を放ち返すのだが。
物の怪の女性に罵声を浴びさせられた拍自身も気を高ぶらせ荒々しくなっている状態だから。
「煩いわね~! お化けの癖に~! 誰が淫乱痴女よ~。あんたの方がよっぽど淫乱痴女じゃない~。自分のことを棚にあげて可笑しいことを言わないで頂戴~!」と。
まあ、確かに、拍が甥の籍の部屋へと慌てふためきながら飛び込んだ時の二人の優艶な様子……。
物の怪の女性の妖力、魔力かわからない力で、籍を金縛り状態──。女郎蜘蛛がオスを食する時のように、蜘蛛の糸でがんじがらめにでもしたように。籍を自身の座る椅子へと身動きできないように固定──。
その後彼をおもちゃにして貪っていた様子を思い出せば。
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