第33話 女同士の対面……(22)

〈ギシ、ギシ〉


「うむ……」


〈ミシ、ミシ〉


「ふむ……」と。


 相変わらず艶っぽい容姿……。


 そう、一人は、お風呂上がりの完全な産まれたままの優艶な御姿に、もう片方は?



 赤のスケスケネグリジェにノーブラ。彼女御自慢の子を一人産んだには到底見えない張りのある乳房と先を優艶に魅せ曝け出し……だけではない。


 未亡人さまがお履きになられる下の下着もティーバック仕様の着衣しているのか、着衣していないのか、傍から凝視してもわからないスキャンティーと締まったお尻を曝け出しながら妖艶、官能的な……だけではないよね、この姉妹は?



 そう、どうしようもないというか? 禁断の恋に溺れる姉妹は、一人のオスを巡り対峙──。お互いの出方を見ながら対峙すること数分になるのだが。


 さてさて、御二人のお嬢さま達は、これからどうするのだろうか? 本気で一人のオスを巡り姉妹で、血肉のドロドロとした恋の争いを荒々しくおこなう気でいるのだろうか?



 まあ、そんなことを思案しながら生唾を『ゴクン』、喉を鳴らしながら。御二人の妖艶、官能的な容姿に魅入り堪能──。『フラフラ』と、酔いしれていると。



「ヒィ、ヒ~ィ、ヒ~ィ、ヒィ……うぐ、うぐ、ぐぐぐ……」と。


 声にならない掠れた声色での声が、何処からともなく聞こえてきたのだ。



 た、多分?



 と、同時に?

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