第24話 女同士の対面……(13)

 と、いうか?



 もう先程から拍の雪のように白い肌の色が、蒼く染まっていたので。今更自身の姉である梁に怒りをあらわ……。




 お猿さんのように『キキキ』と、甲高く文句を言われようが気にしないのだ。


 それよりも拍が、姉の梁に対して告げられて困る台詞は別のことだから。


 その言葉が未だでないので安堵しているのだよ。


 まあ、そんな様子の拍に姉の梁は、これで会話を終わらせる訳でもなく。


 また自身の艶やかに光り輝く、大人の艶やかな唇を開き問いかけ始めるのだ。


「嘘! 嘘は言わないでよ。拍! 貴女は、ワザと家の籍に、自身の裸体を魅せて誘っているでしょう?」とね。


 そう、まるで? 自身の息子に色香を使用し、誘ったと言うよりも?


 梁自身の彼氏に対して、妹の拍が色目と色香を使用して、桃源郷へと誘い。奪ったとでも言いたい様子で。梁は不満……。




 と、いうよりも?



 彼女は嫉妬心をあらわにしながら、自身の妹君へと問いかけるのだよ。


 また、そんな姉の、嫉妬心剥き出しの表情を凝視して拍の方も『ふざけるな! 何で私が甥に対して、恋頃と性的要求をしないといけないのよ! 姉さん。貴女は気が触れているの~?』と。荒々しく告げる。


 と、言うことを梁に対してしてやればいいのだが。拍殿自体も姉に対して後ろめたいことでもあるのか? 荒々しく不満や誤解を解くような様子や口ぶりはしないで。


 拍殿自身は、相変わらず顔色を変え……だけではなくて?



 自身の目を泳がせている状態なのだ。


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