第21話 女同士の対面……(10)
お猿さんのように真っ赤な顔になってしまったのだ。大変にお可哀想に梁さま……。とても高校生の息子がいるようには見えないほど美しい容姿をしているのにね。
あああ、勿体無い。勿体無い状態へと梁さまは、『ドロロ~ン』と、昭和の時代の大○映○の大○神のような憤怒した状態へと変化してしまったのだ。
……だけではないようだね?
本当に猿の如く『キイキイ』と、甲高く荒々しい声色と口調でね。
「拍~。あんた~。始めから下着やパジャマを用意していなかったってどういうことなのよ~。貴女~。いい加減にしなさいよ~」
梁は猿の如し振る舞い。甲高い声色で、自身の妹である伯へと不満を告げても。
伯の方はと言うと?
「(本当にうるさいなぁ~。姉さんは……。もう、本当に、オバサンなのだから……)」
とぐらいしか思っていないようだから。本当は姉の梁に対して拍は、詫びる気持ちもないのだが。
彼女は姉の家に居候……。
ましてや、この家には拍の大事な宝物、財産もあるので。事を荒立てて、この家から追い出される若しくは?
拍の姉である梁とこのまま、お互いの不満──。募る想いをぶつけあい口論……。
憤怒した状態で、この家から出て行く訳にはいかないのだ。
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