第20話 女同士の対面……(9)

 う~ん、でも、このまま、自身の姉である梁に対して、己の後頭部に手を当てながら。「アッ、ハハハ~」と、笑って誤魔化し続ける訳にもいかないから。


 伯は自身の持つ、艶やかな唇を開いて。


「ごめん、姉さん……。私、始めから下着やパジャマの用意をしていないの……。最初から裸のままで二階へとあがるつもりでいたから……」と。


 伯は姉の梁に対して、言い訳や嘘をつき騙すような邪な策を使用せずに、素直に下着などを脱衣所に用意をしていないと告げるのだ。



 そう、正直娘になり素直に言い訳すらしないで告げたのだが。


 彼女の姉……。




 妹君である拍の説明……。最初から、と、いうか?



 どうも、意図的に下着やパジャマを用意しなかった可能性が大である拍の話しを聞いた梁は……。




 と、いうか?



 彼女の美しい顔……。とても高校生の息子がいるようには見えないほどキメの細かい雪のような白い肌が……。




 そう、みるみる真っ赤に……。


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