第15話 女同士の対面……(4)

 まあ、それも姉妹は永遠のライバルだから致し方ないところもある。


 う~ん、でも、拍の姉への嫉妬心は、姉妹は永遠のライバル以外にも少々理由があるから何とも言い難いのだが。同じ血を分けた姉妹なのだから仲良くして欲しいと願う。



「拍~? あのさぁ~?」


 姉の梁へと嘲笑いと高笑い。


 そして苦笑を終えてストレス発散──!


『余は満足! 満足! 満足じゃ~!』と、上機嫌で悠々と二階の自分の部屋へと、大変に小さく締まったお尻をフリフリ艶々と振りながら歩きだした拍へと姉の梁が声をかけてきたのだ。


 だから伯は後ろを振り返る。



 それも、少しばかり困惑した表情で後ろを振り返り。姉である梁へと視線を向け見詰める。




「……ん? どうしたの? 姉さん?」と。


 自分自身へと声をかけてきた姉の梁へと言葉を返すしながらねぇ。


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