第222話 僕は大変に身体に良い。薬膳料理にも使用されるくこの実(18)

「誰って、お前……。あれだ。あの、派手な高校生の姉ちゃん。姉ちゃんだ。あれが? あの娘がええのか、お前は?」と。


 竹輪のおじさんが『ニヤニヤ』と、相変わらず苦笑を浮かべ漏らしながら、家の怖い顔のおじさんへと問いかけてくるから。家の怖い顔のおじさんも、竹輪のおじさんではないが、苦笑浮かべ。


「ああ、絵里ちゃんのことを言ちょったんか、おじさんは? まあ、確かに絵里ちゃんは可愛いとは思うけれど……。儂との年齢差を考えてくれ……。孫と変わらんぐらい齢が離れちょるのに。それは無い。それは無いはおじさん……。儂はおじさんと違うけぇ」と。


 家の怖い顔のおじさんは、竹輪のおじさんを嘲笑うように、『それは無いわ!』、『無いわ!』と言った感じ、様子で、苦笑漏らしながら告げる。


「えっ? でも、あの娘。あの姉ちゃん。齢の割には大人びているし。本当に可愛いぞ……。それに成人。大人になればもっとベッピンになるぞ。あの姉ちゃんは」と。


 竹輪のおじさんは、己の顔色を変え、引き攣り。強張らせ、家の怖い顔のおじさんへと告げればね。





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