第202話 僕は超珍しい漢【ウコンパンプ】(67)
「美味しいかったじゃろぉ? お兄さん?」と。再度絵里ちゃんのパパさんに訊ねる。また先程の『キモ笑い』を浮かべ漏らしながら。
「う、うん。美味い。美味かった」と、絵里ちゃんのパパさんは、家の怖い顔のおじさんに問われて、自身の顔を怪訝しいと、いうか、引き攣らせて、「アッハハ」と、作り笑いをしながら。漏らしながら。家の怖い顔のおじさんへと言葉を返してきたのだ。
でっ、それを聞けば、家の怖い顔のおじさんは、『うん』、『よし、いけるな?』、『では、いくか!』と、脳裏で思い。頷く。
「お兄さん今日はね? いつもならば、三個で千円なのだけれど。お兄さんは男前さんじゃし。お姉さんもべっぴんさん、じゃから。三個で千円を五個で千円にしてあげるけぇ。買うてぇくれんさいぃ」と、嘆願を始める。
「えっ?」
まあ、こうなるよね。普通はね。ましてや、絵里ちゃんのパパさんは、先程からこうなるのが嫌で警戒をしている。だから安易に『うん』と、首を振らない。隣の爺さんと家のおじさんとは年齢、歳の差があるから。隣の爺さんのように、自身の年齢九十二歳を上手く利用しながら。お客さま達を自分や商品に惹かれ注目をするように誘導と興味津々にさせると言うテクニックは使用できない。
と、なれば? 家の怖い顔のおじさんは、どうするのだ? と、いうことになる。なるよね。皆もそう思うでしょう?
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