第189話 僕は超珍しい漢【ウコンパンプ】(54)
爺さんの周りに集いし若人達……と、いっても? 先程も俺【ウコンパンプ】が説明。説明をした通りだ。
只隣の爺さん、九十二歳よりは若い。若いお客様達だと忘れないで欲しい。欲しいのだが。
まあ、俺【ウコンパンプ】の説明は取り敢えず置いておいてと……。話しを先に、先に進めるからね。
と、いうことで。隣の爺さんの販売ブース、売り場を取り囲むお客様達の中から。口から。今度は、こんな台詞が漏れ呟かれ始める。
「そんなに声音があるようなおじさんが、九十二歳! 九十二歳なんて、俺は信じられない」と、苦笑いをしながら男性客が呟けば。
「あああ、儂もだぁ~」
「うちも」
「私も」
「僕も」
「私(わたくし)自身も~。信じられない~。信じられないわ~?」と。
今度は麗しい奥様、マダムが、隣の爺さんの年齢が信じられないと呟けば。
「うん、確かに」
「確かにそうよぉ~」
「確かにそうだよね」
「うん、信じられん!」と、またお客様達から不満のある台詞が漏れてくる。漏れてくるとなれば?
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