第186話 僕は超珍しい漢【ウコンパンプ】(51)

 でもさ、今日、というか? 今回、この度は、隣の爺さんはちょっと、少しばかり違う。違うのだよ。様子の方が。


 だって隣の爺さんは、自身で杖を持ち佇む、水戸黄門さまのような御老体が。自分自身九十だと告げ、説明をすればね。『ニヤリ』と、苦笑……。



 先程俺【ウコンパンプ】が説明をした通りだよ。でっ、それを聞くと隣の爺さんは。


「父ちゃんもええ齢。長生きをしている。しているの……」と、御老体へと呟くと。


「でも、父ちゃんは、儂の後輩じゃ~。儂は昭和二年産まれだからな。九十二歳……。九十二歳になるから。父ちゃんよりも儂の方が先輩だ」と、御老体に説明、だけでない。


 隣の爺さんの周り。販売ブースに集う。若人達……と、いっても。家の怖い顔のおじさんよりも年上の男女(人)達とか。少しばかり若い男女(人)達、三十歳後半か四十歳前半、後半の人達ばかりだけれど。まあ、中には、七十歳代や八十歳代の男女(人)達もいるけれど。まあ、要するに、隣の九十二歳の爺さんから見たら未だ子供や孫と変わらぬ年齢だから若人達と俺【ウコンパンプ】は例えたのだが。


 そんな老若男女の者達。お客様達が一斉に驚愕! 驚嘆を吐く。放つ。漏らすのだ。こんな感じでね。


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