第175話 僕は超珍しい漢【ウコンパンプ】(40)
隣の爺さんの年齢がハッキリとわからない。わからないから。
隣の爺さんの売り場に集っているお客様達は、『お爺さん、何歳だろう?』と更に、ワッと、騒めく。騒めくのだよ。
また、そうすれば、右の通路を店内、店舗へと向かう。歩く。歩行をしているお客様達も『何?』、『何だ?』、『何事?』、『何が起きたのだろう?』と、思いながら己──。
自分達が歩行をおこなう。走る。行為をやめて立ち止まり。
隣の爺さんや、その場に集いしお客様と売り場──。
そう、隣の爺さんの販売台の天板の上に置かれた商品アイテム達を興味津々に交互に見詰める。見詰め確認をし始めるのだ。
でッ、最初は苦笑い。苦笑を浮かべ、漏らしながら。
『何?』
『何々?』
『何だ?』
『お爺さん』
『爺さん』
『なんだよ?』
『俺!』
『儂!』
『僕!』に。
『私!』
『うち!』
『うちは!』
『忙しい』
『忙しいのだけれど』
『ええかげん』
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