第176話 僕は超珍しい漢【ウコンパンプ】(41)

『いい加減にしてくれないかな?』と、思いと。口に漏らしていたお客様達……。


 そう、不満、不快感を募らせていたお客様達だった筈。筈なのに。隣の爺さん……。九十二歳の繰り出す巧みな様子と言葉、台詞、口車と言う名の魔法──。


 そう、爺さんの繰り出す笑みや巧みな言葉、台詞は魔法、魔法と呼んでも過言ではない物、物なのだ。


 だってさ、爺さんの顔は、決して男前、美男子、容姿端麗と言った顔と姿をしている訳ではない。ないのだよ。


 う~ん、どちらかと言えば? 申せば?


 狸顔若しくは、ブルドックに良く似ている顔……。


 そう、俺【ウコンパンプ】達が爺さんのことを、いくら知り合いのひいき目で見て確認をしても男前、美男子、イケメン、キリッと凛としていると、言った容姿ではなく。


 まあ、爺さんのことを良く言っても【愛嬌のある顔】としか褒め、称えることしかできない。


 家の怖い顔をしたおじさんと良く似たタイプ、顔……。


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