第160話 僕は超珍しい漢【ウコンパンプ】(25)

 俺【ウコンパンプ】のような、商品アイテム達。奴等もいる。いたことをすっかり忘れていた。いたのだ。俺【ウコンパンプ】はね。


 そう向こう側。反対側の通路──。


 店舗──。


 この道の駅に向かって俺【ウコンパンプ】達や怖い顔のおじさんや隣の爺さんが立ち並ぶ販売ブース、売り場は右──。


 その逆になる。ある。販売ブース、売り場の販売台。天板に並ぶ、商品アイテム達も声を揃えたようにワッ、ワァ~と小声で、騒めきながら隣の爺さんの販売行為への不満を囁きあっている。いるようなのだよ。


 彼、彼女達の不満が募り。収まりきれないでいるようだ。


 俺【ウコンパンプ】達や怖い顔のおじさんの横の爺さんが、余りにもマナーが悪い。悪いのだと不満を漏らし。嘆いた。嘆くのを聞けば。


『それって可笑しい?』


『可笑しいのでは?』


『別にいいのでは?』


『商売、商い。販売をしている訳だから』


『別に構わない』


『構わないと思う?』


『そんな事……。他人。他の販売している者。同業者の者達の顔色を窺いながら呼び込み。商品の試食をしていたら仕事。商いにならないだろう?』と。


 思う者達も多々いる。出ると思う。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る