第159話 僕は超珍しい漢【ウコンパンプ】(24)

「(クソ~)」と。


「(歯痒い)」と、己の心の中で呪いのように叫び、呟き、訝しげな顔をしながら。俺【ウコンパンプ】達の販売ブース、というか? 隣の爺さんの方を見ている。見詰めているのが、俺【ウコンパンプ】の目に映る。映るから。


 アイツら隣の爺さんの事。販売方法が気に入らないのだな。と、遠目から凝視している。見続けていると。


「何でこんな離れた場所……」、


「俺達」、


「私達の」、


「売り場の……」、


「お客様達へまで声をかける」、


「手招きをする」、


「呼び込みをするのだ」、


「あのおじさんは……」、


「自分達の販売ブース、売り場の前や左右を歩行するお客様達だけに声……」、


「そう、呼び込みや試食のお誘いをすればいいのではないのか?」と。


 更に反対側の通路の左右にある販売ブースの者達。物品、実演販売者。売り子にと、だけではないよね。




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