第151話 僕は超珍しい漢【ウコンパンプ】(16)

 まあ、こんな感じだよ。俺【ウコンパンプ】達の意見はね、だけではないか?



 未だ他にも隣の爺さんの事や俺【ウコンパンプ】達商品アイテムが並ぶ販売台の前を。俺達の事を無視──。


 そう、うちのおじさんが、


「さぁあああ~。どうですかぁあああ~?」、


「いかがですかぁあああ~?」、


「【芋かりんとう】はぁ~。新芋ですよ~」と。


 呼びかけ、叫んでいるのに、素知らぬ振り。俺【ウコンパンプ】達を無視して、隣の爺さんの販売ブース。売り場へと向けて歩行をする。続けるから。


 俺【ウコンパンプ】の仲間。怖い顔をしたおじさんの販売ブース。売り場の台。天板の上に並ぶ駄菓子、豆菓子、珍味、ドライフルーツにと。色々な物達が不快感を募らせ、不満を漏らし始めるのだ。


『ああ、そうだな。家の怖い顔のおじさんが、更に恐ろしい顔。不満のある顔で呟いているのを何度も見た事がある』


『ああ、あるね。確かに……』


『隣の爺さんは手強い。手強いからな』


『ああ、確かに。お前の言う通りだ。隣の爺さんの販売方法。販売の仕方は手強いからね……』と。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る