第152話 僕は超珍しい漢【ウコンパンプ】(17)
『ああ~、悔しい』、
『悔しい』、
『悔しいなぁ~』とね。
『歯痒い……』、
『歯痒いな……』、
『歯痒いよ……』と、追加の言葉を漏らしながら嘆く。
でッ、最後には皆の口から一斉に、揃ってね。
『ううう、また。お客。客をとられた……』、
『ううう~。悔しい。悔しいな……』と、再度嘆く。嘆いてね。
『ううう、次は負けない』、
『負けないぞ』、
『隣のおじさん……』、
『おじさん……』、
『隣の爺さん……』、
『爺……』、
『爺目が……』
『クソ……』と。
必ず次こそはと、隣の爺さんに勝利するのだ。するのだと皆がね。
そう、家の怖い顔をしたおじさんの販売ブース。販売台。天板に、所狭し、と並ぶ、お菓子や珍味、ドライフルーツなどのアイテム達。俺【ウコンパンプ】の仲間。小さな仲間達皆で決意をする。するのだ。隣の爺さんの作る佃煮達、商品アイテムに勝利をするのだと誓う。再戦の勝利も含めてね。
と、いった感じの爺さんなのだ。隣の御老体。齢九十二歳の化け物爺さんはね。家の怖い顔をしたおじさん自身も何度か俺【ウコンパンプ】の仲間達が説明をした。してきたと思うのだが。
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