第142話 僕は超珍しい漢【ウコンパンプ】(7)
と、なれば? 手招き。
それも? 猫の物の怪、招き猫のように、ではないか。(笑)
狸の設樂焼か、愛嬌のある某アニメのブルドック達が、ニヤリと微笑を浮かべるように、笑みを浮かべて、隣の爺さんは、己と目が合うお客様へと次から次へと手招きをするのだ。
「ほら、食べてみろ。食べてみぃ~。美味いから。ほら、食え。食え」とね。
まあ、こんな感じ、様子で声をかけていく。自身の売り場、販売ブースの目の前を行き交うお客様達の流れだけではなく。
お隣さん。
俺達の売り場、販売ブースの前に立ち、試食、家の怖い顔のおじさんからの商品説明を、頷きながら聞いているお客様達へと容赦なし。なく。己と目さえ合えば、容赦なく手招き、声をかけるのだ。
「はら。食え。食べてみろ」と。
隣の爺さんは百戦錬磨の猛者、強者であるから。お隣さんだろうと容赦をすることはない。しないのだよ。
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