第143話 僕は超珍しい漢【ウコンパンプ】(8)

 いざ仕事。販売ブース、売り場に、隣の爺さんが立てば、『いざ、戦場』らしいからね。周りの者。自分の売り場意外に立つ者達、販売者、売り子は、皆、爺さんの敵であり。ライバルだからね。横、真横。俺【ウコンパンプ】が己の身体をライト。スポットライトの明かりに照らされ、黄金色に輝かせ、神々しく並ぶ売り場。


 まあ、家の怖い顔のおじさんの売り場だけではなく。


 遠く離れた販売ブース、売り場を見る、触る。


 そして立ち並ぶお客様達へも。


「お~い。お~い。こっちだ~。こっち~。こっちへこい~。こい~」と。


 隣の爺さんは、己の掌で、手招き、声を大にして叫ぶ。あたかも、その人達。遠く離れた販売ブースの売り場にいるお客様達へと、知人の如く振る舞いで、手招きしながら呼ぶ。呼び込むのだ。


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