第104話 話しは飛ぶが、齢九二歳の昭和の昔話……。(6)
「今の若い者はなっておらん」と、いった台詞から始まった。家の隣の販売ブースで物品販売業を営む、昭和一桁産まれの御老体の嘆き、不満、愚痴からくる呟き……。
それと、今日は? 二人──。家の怖顔のおじさんと昭和一桁産まれの御老体の販売ブースの目の前を行き交う人々の数もまばらであり少ないのだ。
と、なれば?
家のおじさんや昭和一桁産まれの御老体が今日お世話になっている賑やか騒めく都心から少し離れた。車のドライブがてらの休憩。仕事の為の移動、配送の合間の休憩や憩いの場として使用をされる。この【道の駅】は、お客さま達の御利用──。立ち寄りが少ないのだと思われる。
だから昭和一桁産まれの御老体は、暇を持て余してしまうから。他人のことが気になって仕方がない。
また、今日は、【道の駅】へのお客さまの立ち寄りが少ない。少ないからね。昭和一桁産まれの御老体の予定──思惑通りの、今日の売り上げ見込みもない可能性が……。
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