第105話 話しは飛ぶが、齢九二歳の昭和の昔話……。(7)

 と、いうよりも? なっている状態みたいだよ。


 だってさ、家のおじさんの横で商い。物品販売をしている昭和一桁産まれの御老体は? 今日の朝。【道の駅】が開店、オープンしてから一時間も時が流れ経つと。


「暇だ!」、「暇だ!」、「暇で、暇で仕方がない……」と嘆き──。


「なあ? お前も暇だろう?」と。


 家のおじさんにも訊ね呟いてきたのだ。


「ああ、おじさん。今日は暇だな」


 昭和一桁産まれの御老体の嘆き、問いかけに対して家のおじさんは苦笑いを浮かべ、肩を竦めながら言葉を返したのだよ。でッ、その後から始まった。


 そう、暇を持て余した昭和一桁産まれの御老体の不満、愚痴……。




 まあ、それと? 寝くじによる嘆き──。


『今頃の若い達は……』の、独り言、呟きが始まったのはね。でッ、今度は、昭和一桁産まれの御老体の嘆きの続き話になるのだが。


 まあ、彼は、御老人らしく。


「儂が若い頃、幼い頃はなぁ……」から。


 家のおじさんへと切り出し、話しを始めだすのだ。


 だから家のおじさんは「うん」と、頷きながら言葉を返したのが、先程の冒頭のワンシーンになる。なるからその続き──。私【クランベリー】の前置きが余りに長く、ダラダラとした物だったから。皆にはお待たせの如く。今からは一気、素早く、回想シーンとして送ることにするからね。と。言葉を漏らしたから。

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