第97話 ふふふ、今度は私かな?(13)
家のおじさん【昭和】の時代、後半産まれの者達以降の、【平成】時代以降に産まれたお兄さん達も含めて、良く見られる様子のカップル達や家族の光景らしいのだが。
一家の大黒柱のお兄さんや若いお姉さん達を連れているお兄さん達、男性陣が。女性や幼い子供達を放置して一人……。
そう、己の興味がある場所、売り場へと、「儂先行くわ」、「俺、先に行っているから」、「俺、向こうに行くから。ゆっくり見て考えると良い」と、言葉を漏らし、呟き、急ぎ足で、妻、彼女、子供達を置いて移動をする様子を凝視しては度々溜息、己の頭を軽く振りながら嘆かわしい、嘆かわしい、とでもいいたいような素振りで嘆く。
だから家のおじさんは、その御老体へと、
「おじさんは何? お兄さん達の様子を凝視しては嘆くのか?」
と、問いかけたことがある。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます