第95話 ふふふ、今度は私かな?(11)

 小さな瞳が二人……。絵里ちゃんが自身の両親の様子を伺い。確認をとっていると。少女のお父さんから優しい声色で、私【クランベリー】をおじさんから貰っていいよ。頂きなさいと言葉が呟かれる。


 となれば?



 オドオド、ソワソワ、落ち着き無い表情と様子をしていた絵里ちゃんの顔が緩み、笑み──。


「えっ、うん」と頷く。


 そう、話しの冒頭でも、JK仕様の小悪魔絵里ちゃんが、家のおじさんへと見せてくれた、朝陽──。お天道様のような微笑みを浮かべて、と。家のおじさんや私【クランベリー】へと見せ、微笑み浮かべ。


「おじさん、ありがとう」と。


 少女の紅葉の葉のように小さくて可愛い掌を差し出す。


「はい。どうぞ。お嬢ちゃん……」


 家のおじさんは、照れ恥ずかしそうに、自身の可愛い掌を差し出す、絵里ちゃんの掌に、ソォ~ッと、私【クランベリー】の試食を『ポン』と置くのだ。


「ありがとう……」


 幼い絵里ちゃんから再度お礼を告げられる。


 でッ、お礼が終われば、可愛い少女は? やはり自身が持つ、小さく可愛い唇を開いて、私【クランベリー】を口の中に入れて、『フムフム』と、試食を始めだす。


「あっ? 本当だ! ママの言う通りだね。この【クランベリー】。本当に甘酸っぱくて美味しい……。絵里も好みの味かも……」と。


 絵里ちゃんは、私【クランベリー】の事を絶賛してくれた。


「そうでしょ、絵里?」


「うん、ママ~ この【クランベリー」は美味しいね」



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