第83話 俺は暗黒神! 竹炭豆様だ!(18)
まあ、パパがこうなる、そう、こう言った事態に陥るのは当たり前。俺様【竹炭豆】も安易に予測ができた。
だって、俺様【竹炭豆】を凝視して『不味そう』と、思う者達は多々いるが。俺様【竹炭豆】を己の口に入れて、『不味い』と思い。口の出した者は、俺様【竹炭豆】が製造、販売をされて二十数年経つのだが。未だに俺様【竹炭豆】や家のおじさんも凝視──。お目にかかったことはないぐらいだ。
と、今聞いて。俺様【竹炭豆】が、そんなにも古くから製造をされていたことを知らないから正直驚いた者も多々いるとは思うのだが。
俺様【竹炭豆】が製造、販売をされている広島では、わりと古くから売られていたのだが、冒頭のシーンの頃に説明をした通りだ。
俺様【竹炭豆】の容姿が余りにも漆黒の宝石のように黒々と光り輝く美しい容姿をしているから。販路が県外の東──。東の都まで広がらなかったみたい。
と、言うか?
広がらなかった商品アイテムの一つへと陥ったみたいだ。
本当に情けないと言うか? 致し方がないのだが。
まあ、俺様【竹炭豆】の説明、愚痴? と、言う奴は、そろそろ置いておいてと。話しを元に戻すことにする。
まあ、とにかく、あれだ?
自身の夫と娘の会話……。
俺様【竹炭豆】が、容姿に違わぬぐらい美味しい。美味しい物だと、横で見て聞いていたママではあるのだが。
流石に二人──。
絵里とパパの笑みを浮かべながらの会話を聞けば、俺様【竹炭豆】を凝視して不審、不快、怪訝しい表情で睨み、見詰める行為はやめ、興味津々へと移り。たべてみようか? と、声が漏れてくる。
「じゃ、私も食べてみるね?」
ママは、絵里やパパへと告げると俺様【竹炭豆】を己のルージュで濡れた唇を開けて──『ホイ』と、放り込む。『パクパク、ムシャムシャ』とね。
まあ、彼女は、艶やかな女性だから恥じらいあるので、食音を出しながら俺様【竹炭豆】を食べると言うことはしないが。食べ終えると。
「……ん?」と、嘆息だけは漏らす。
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