第80話 俺は暗黒神! 竹炭豆様だ!(15)

 そして、パクンと口に入れてば、ムシャムシャだ! 食べる。食べていくのだよ。可愛い絵里はね。天使の笑みを浮かべ、大変に御満足──。


『ゴクン』と、喉を鳴らしながら俺様【竹炭豆】を飲み込めば──。更に天使の笑みを浮かべ──。


「うん、美味しい。美味しいよ~」と。


 歓喜──。呟く。


「ママ~。この黒いお豆さん。本当に美味しいから。食べてみればいいのに~」と。

 絵里は言葉も付け加えて、だけではなく。ママからパパへと視線を変えて──。


「パパも食べてみればいいのに……。この黒いお豆さんは、パパのビールのお供にもあうと思うよ。絵里は……」


 絵里はママだけではなく、パパへも俺様【竹炭豆】を試食するようにと勧めるのだ。


「……おじさん、この黒いお豆さん、もう一つもらってもいいかな? 絵里のパパにもあげたいから」


「……ん? いいよ。お嬢ちゃん。気にしないで食べて、食べて」


「本当に、ありがとう~。おじさん~。じゃ、一粒もらうね~。おじさん~」と。


 自身のパパにも俺様【竹炭豆】を勧めたいからと、家のおじさんに絵里は、天使の笑みを浮かべながら一粒くださいと嘆願──。了承を得ると。俺様【竹炭豆】を、小さな指で一粒摘まみ、持ち上げると──。


「はい~。パパ~」と、手渡す。


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