第76話 俺は暗黒神! 竹炭豆様だ!(11)
それも? 自身の妻の肩を持つわけではなく。娘である絵里の肩を持ち、自身の妻が便秘気味で常日頃から困っていると。絵里のように苦笑……。ママの事を嘲笑うように他人の目の前で暴露するのだ。
そう、家のおじさんや俺様【竹炭豆】。その他の菓子や珍味、ドライフルーツ達も目の前で安易に暴露してしまうから。
ママの口から「もう、二人共……」はと、不満が漏れてくるし。ママの顔を俺様がチラリと横目で凝視してみると、不満のある声色だけではなく。彼女の麗しい顔も、己の眉間に皴を寄せ、絵里やパパに対して不満のある表情──。顔色をしているようなのだ。
だから俺様【竹炭豆】は、このままでは不味いのでは? と、思い始めたよ。
だってさ、このまま、この家族を放置していたら家族内での言い争い。夫婦喧嘩や親子喧嘩へと発展──。
この場で家族内闘争がおこなわれてしまうのではないか? と、危惧してしまう。
と、なれば?
さてさて、どうしたものだろうか? 何か良い案はないかな? と、俺様【竹炭豆】は思案を始める。
「じゃ、尚更、お姉さんには、その【竹炭豆】が合うから。さぁ、早く食べてみて、お姉さん。さぁ、さぁ、早く、お姉さん」
俺様が、ママのしなやかな指の間から、家族三人の様子……。言い争いになったらどうしよう? と、己の顔色を更に漆黒色に染めながら危惧──見詰めていると。
うちのおじさんが、絵里達家族の間に割って入るようにママへと声をかけるのだ。
それも? 絵里のママに対して、『お姉さん』と、三度も優しく声をかけたのだ。
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