第64話 見た目容姿が大変に悪い俺だけれど……(3)

「おじさん、絵里のパパが持っている物は何?」


「ん? これかい?」


「うん、そうだよ。おじちゃん」


 俺が絵里のパパの事を、不快感を募らせ睨んでいると。絵里が家のおじさんへと──。


 そう、まだまだ所狭しと、販売台の上に並び置かれている俺達商品と、言うか? お菓子、珍味、ドライフルーツ達の中の隙間に置かれている小さな竹篭に試食として盛られた俺様の黒光りをした容姿を凝視して──。絵里が困惑……。



 と、言うよりも?



 興味津々──大変に可愛い表情で、小さな竹篭に盛られた俺様を指さしながら問いかける。


 知らぬのかぁ? 俺の事を?



 俺は絵里の家のおじさんへの『これはなぁに~? 何だ~?』の問いかけに対して不快に思いながら。絵里のパパから絵里へと視点の変えたのだ。

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