第61話 おじさんとJK(48)
と、言うよりも?
男女問わず夜の大人達が好みそうな物を僕達の怖顔のおじさんは食品トングで摘まんで、只今「ワッ、ハ、ハハハ~」と、苦笑いしながらいる。
そう、我が家の女性陣二人から諫められて自己反省をしている絵里ちゃんのお父さんへとまた手渡しをおこなう。
「お兄さん~。これを試食。食べてみて、さぁ~」とね。
『ある物』を食品トング越しに手渡しされる。
それを凝視した絵里ちゃんのお父さんは、驚愕──。驚きを隠せない顔で。
「…………」
まあ、『ある物』を見詰めながら呆然とするのだ。
まさに開いた口が塞がらないと言った様子でね。その異物な容姿……。
と、言うよりも、色合いかな?
と、思われる物を呆然から、困惑をした表情へと移り変わり、と、言うか?
切り替えてかな?
まあ、とにかく絵里ちゃんのお父さんは困惑をした表情で今度は、自身の口を開いて。
「おじさん、これ、食べられるの?」と。
絵里ちゃんのお父さんは困惑だけではなくて。とうとう動揺、猜疑心のある瞳……。
そう、怪訝しい表情と声色、物言へと切り替えてね。僕達の怖顔のおじさんへと訊ねるのだよ。
う~ん、でもさ、僕達の怖顔のおじさんはね。絵里ちゃんのお父さんの問いかけに対してね。
……ん? ニヤリと、自身の口の端を吊り上げ不適に笑うのだった。
◇◇◇◇◇
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます