第58話 おじさんとJK(45)

 そうなれば、同じ異性同士。女性二人は意気投合を始めだす。


「うん、確かに、ママの言う通りだよ。パパ~は酷い男性(ひと)。女性に対して、『おばさん』なんて言ったらいけないのに~。酷い~。酷い~」


 絵里ちゃん自身も顰(しか)めた表情へと変化をさせ、お父さんへと不満を漏らす。


 そうなれば、己の家の女性陣二人から意気投合──不満のある顔色と声色で攻め立てられる男性一人では分が悪い。


「ごめん、ごめん、パパが悪かったよ。ママと絵里……」


 絵里ちゃんのお父さんは、自身の顔色を変えながら素直に、我が家の女性陣二人へと謝罪。更にこんな台詞も付け加えながら。


「もう、ママの事をパパは『おばさん』なんて言わないから。絵里許しておくれ……」と。


「ママも本当にごめんね~。もうパパは、ママに対して酷い言葉は言わないから許しておくれ……。そして機嫌も直してよ。ママ~、お願いだから……」と。


 絵里ちゃんのお父さんは。娘の絵里ちゃんだけではなくて、自身の大事な伴侶である奥さまへもちゃんと謝罪。許しを乞うてくる。



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