第57話 おじさんとJK(44)
絵里ちゃんのお父さんはね、苦笑い。自身を嘲笑う家の女達へと不満を漏らすのだよ。それもさ、優しい声色でね。自分が守護する女性達へと優しく不満……。
まあ、自身の伴侶。奥さまへは。
「ママだって、【おばさん】の癖に、店のおじさんに『お姉さん』と、呼ばれて喜んでいたじゃないか」と。
絵里ちゃんのお父さんは、奥さまへと一言だけ余計なことを不満として漏らしはするのだが。
「えぇ、えええ~。酷い~。パパは~」
まあ、直ぐに、自身の奥さまへと不満を漏らされてしまう。当たり前のことだが。
でも、絵里ちゃんのお母さんの不満はこれだけでは終わらない。
「もう~、絵里聞いてよ~。パパがママの事を『おばさん』って言うのよ。酷いと思わない~。絵里~?」
絵里ちゃんのお母さんは、自分自身を罵り、嘲笑った夫への不満と同意を娘である絵里ちゃんも求める。
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