第54話 おじさんとJK(41)

 でも、絵里ちゃんのお父さんは、


『うぅ、う~ん、うぅ……。いや、いいです……』


 と、なる。


 まあ、当たり前のこと、ではない。


「えっ、あっ、うん」(致し方がない……)と言った感じだね。絵里ちゃんのお父さんは……。




 だって『トボトボ』と、歩きながら「すいません……」と、声を漏らしながらこちら。


 そう、自分自身の家族がいる場所──絵里ちゃんや絵里ちゃんのお母さん達、そして僕達【お菓子】や【珍味】、【ドライフルーツ】達が所狭しと、並んでいる販売台へと向かってきたのだ。


 僕達の怖顔のおじさんの『怖キモ笑み』に絵里ちゃんのお父さんは心を打たれて『致し方がない』となったみたいだ。


 と、言うことはないか?


 これも一応は、おじさんの努力と言うか? 智謀? 計略? 策略と呼んだ方が良いのかも知れないね?


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