第51話 おじさんとJK(38)

 でも絵里ちゃんのお父さんは、こんな感じだよ。甘い物──。僕【芋かりんとう】に対して興味を示さない。こんなにも黄金色に光輝いているのにさ、興味がない。嫌だとさ。


 そして、甘い物は苦手なのだと、僕達の怖顔のおじさんへと告げたのだ。

 そして彼は……。




 そう、絵里ちゃんのお父さんは、自分が守護している家族を手許──守護下に戻すための言葉。台詞と言う奴『お前達、もう行くぞ~』を放とうと試みる準備を始めだす。


 と、なれば?



 絵里ちゃんのお父さんは、自身の口を開こうと試みてくる。


〈カツン! サッ──!〉


 ……ん? あれ? 小さな音が売り場──。僕達が所狭しと、並ぶ販売台の上から僅かだがしたね?



 と、僕【芋かりんとう】が自身の脳裏で思うのと同時にね。


「じゃ、お兄さん……。甘い物が駄目ならば。これを試食してみて……」と。


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