第48話 おじさんとJK(35)

 絵里ちゃんのお父さん……。



 まあ、パパさんだけれど。我が家の女性陣二人が自分から離れて雑談……。



 と、いうか? 家の主さまを無視と放置して、僕達【芋かりんとう】や、その他のお菓子達が所狭しと、並ぶ売り場と、恐顔のおじさんの前で雑談……。



 と、いうよりも?



「もう~、絵里は、一言多いい……」


「えっ? でも、一言多いい、ッて。絵里の友達たちは、ママのことを『おばちゃん』と、呼んでいるよ?」


「まあ、絵里。確かにそうだけれど。ママだって未だ若いのよ。だから『お姉さん』と呼ばれても何ら不思議でないの……」


「へぇ~、そうなんだ?」


「うん、そうよ~。絵里~。だからママも未だ『お姉さん』なの~。ねえぇ~、おじさんそうですよね~」


「うん、そうだよ。お嬢ちゃん……。お嬢ちゃんのお母さんは未だ若いし綺麗だから。おじさんから見れば『お姉さん』だよ」と。


 絵里ちゃんとママの二人がじゃれあう様子と。家の恐顔のおじさんを交えて会話をする様子を凝視──。すればするほど面白くない様子なのだ。


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