第35話 おじさんとJK(22)
可愛い天使さまが僕【芋かりんとう】のことを気に入り要求──。購入して欲しいとせがみ始めだしたのだ。
う~ん、でも?
「我慢をしなさい。絵里……」
JKのお嬢さまのお母さまはね、僕のことが欲しいと、購入希望をする彼女の意思をこのように、安易には受け入れてはくれない。
だから自身の娘である絵里ちゃん……。
そう、未だ幼い頃のJKのお嬢さまへと我慢……。耐え忍ぶようにと告げる。
「えっ? あっ、はい。ママ……」
未だ幼い頃のJKのお嬢さまは、可愛いくらいに大変に素直……。自身の母の諫めの言葉を聞くと──。自身の肩を落とし俯き始め、気落ち落胆するのだ。
傍から僕【芋かりんとう】達が凝視をしても痛々しく見えるぐらい……と、いうよりも?
傍から聞けば不謹慎だと思われるかも知れないが?
そんな落ち込む姿の幼い頃のJKのお嬢さま。絵里ちゃんの様子を今も自身の両目を閉じて思い出しても本当に可愛くてね。僕【芋かりんとう】は、あの日から絵里ちゃんに魅入り虜──。JKのお嬢さまのファンになったのだ。
絵里ちゃんの今も、彼女の朝陽のような微笑みを凝視すればわかる通りで。今も絵里ちゃんは、幼い頃と全く変わらぬキュートな少女だからね。未だに僕は彼女が一押しの娘(こ)なのだ。
絵里ちゃんは本当に容姿端麗な娘さんだからね。
まあ、そんな彼女……。JKのお嬢さま……ではなく。
未だ幼い頃の気落ち落胆をして俯く絵里ちゃんに僕達の怖顔のおじさんはね。自身の利き腕で握る聖剣!
……ではなくて?
彼が利き腕で握る食品トング──。
それも? 通常の物よりも大変に長い仕様の物で──。僕【芋かりんとう】を掴み、気落ち落胆している可愛い天使仕様の絵里ちゃんに向けて差し出すのだ。
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