第26話 おじさんとJK(13)

 僕はね、傍から見れば、自分が通う学び舎の制服を乱れに着こなして不良に見えるJKのツン・デレお嬢さまだけれど。本当は大変に心の優しい世話好き──。


 それこそ? 容姿とは不釣り合いなほど異性に尽くすタイプのJK小悪魔さまのことが僕は台のお気に入りでね。


 今日も早朝から時折見せてくれる彼女の爽やか。そして優しい微笑みを見ることができたので『感謝!』『感激!』と。


 いつも僕達の怖顔のおじさんのことを気にかけ、様子を見てくれて『感謝!』『感謝!』『感謝の極み!』『ありがとう!』『申し訳ない』と。


 僕は大のお気に入りであるJKのお嬢さまに心からお礼を述べたくなる。


 と、いうか。述べたのだが、彼女には僕達の声は聞こえないと思うから諦めるしかない。


 でも僕達も優しい少女に少しでもお礼をしたい気持ちがあるので。


〈キラリ~〉


 自分達の美味しそうな身体──。売り場に並べられた僕達皆が、自身の身体を美味しく見えるように光輝かせて、JKのお嬢さまの興味──食をそそり誘う。


「ほらほら、JKの小悪魔な彼女~。僕は容姿に違わぬくらい。大変に美味しいから。試食をしてみないかい?」とね。


 JKのお嬢さまを誘うのだ。

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