第24話 おじさんとJK(11)

「……つぅ~。(くそ~)」


 とても不満のある顔で、僕【芋かりんとう】達の怖顔のおじさんを睨みつけている。



 でも少し時間が経てばJKのお嬢さまは、僕達の怖顔のおじさんを不満のある顔で睨みつける行為をやめて。吊り上がった彼女の両目を閉じながら「フゥ~」と溜息を漏らす。



 ……だけではない。



「(本当に相変わらず面白くない爺だな。このひとだけは……。だからいい齢をしているに未だに独身なんだよ……)」と。


 JKのお嬢さま不満に思うのだが。それだけではない。


「(爺の奴、少しは女に興味を持てばいいのに……。爺の奴はいい齢をしているのだから、このままだと本当に一生独身……。最後は独り寂しく孤独死をするようになるのにね……)」と。


 JKのお嬢さまは、僕達の怖顔をしたおじさんの身の上を娘若しくは、孫娘のような心情、振る舞いで。今後の彼の余生を心から心配してくれる。彼女の乱れた容姿とは不釣り合いな優しい娘さん。本当はね。


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