第23話 おじさんとJK(10)

 だって僕達の怖顔をしたおじさんは、JKのお嬢さまのピチピチ若々しい、少々日焼け──。褐色化した柔肌とみずみずしくハリのある胸の谷間と真紅──、情熱の赤色したブラジャーを上から見下ろすように凝視して、僕【芋かりんとう】や【紫芋かりんとう】。その他の珍味君達やドライフルーツ君達のように『あっ!』(ピロリン~♪)と、JKのお嬢さまの魅入り、虜──。下僕化した台詞を漏らし。自身の腹部の下を大きく腫らして、そびえ立たせる訳ではなくて。


 彼は何食わぬ顔……。




 JKの小悪魔さまの乱れた首の襟元──。妖艶、官能的な胸の谷間と真紅。炎のようなブラジャーには目もくれず作業……。



 そう、JKの小悪魔さまの朝の挨拶には反応をみせたが。その後の妖艶、官能的な計略──。誘惑光線には『クラ』と、くることもなく。また作業を再開──。黙々とお店の出店の準備をしているのだ。




 となれば?


 そんな怖顔のおじさんの様子……。



 わざわざ自分の若々しくみずみずしい素肌と張りのある形の良い乳房の谷間──。情熱の赤。真紅のブラジャーを曝け出し、誘うように見せたJKの小悪魔さまは面白くはない。


 だからJKのお嬢さまの口からは、「チッ!」舌打ち。


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