第22話 おじさんとJK(9)

「あっ?」と、声が聞こえる。



 ……ではない。



 声を漏らしたのは、僕達の怖顔のおじさんではなく。僕【芋かりんとう】だから。

 それも? JKのお嬢さまの邪な妖艶、官能的容姿を餌としてチラつかせながらの邪な計略にまた魅入り酔いしれ堪能……。彼女の未だ未成熟ではあるのだが。若々しくてみずみずしいハリのある日焼けされた健康的な肌と胸の谷間と真紅……。JKの彼女の性格が一目瞭然──直ぐにわかるような真っ赤な炎のような色のブラジャー達から繰り出し放つ──若さ溢れるフェロモン攻撃……。




 そう、JKのお嬢さまが放つ誘惑光線を浴びて『クラ~』ときて──。自身の腹部の下を大きくさせた時に驚嘆ではなく。


 僕達の怖顔のおじさんの表情と様子を凝視して。僕【芋かりんとう】の口から漏れた『あっ?』と、いった驚嘆になるのだが。


 僕が怖顔のおじさんを凝視して漏らす言葉は、『あっ?』だけではない。


「えっ? うそ?」とも言葉が漏れてくる。


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