第9話 僕は紫芋かりんとう(3)

 そうまるで、何か悪さをして、教室や家の玄関先で、反省を促す為に立たされている子供達のように所々、立たされている『芋かりんとう』達よりも僕達……。地域と売り場。お客様達によっては、『紫芋かりんとう』の方を好む傾向もある。


 そう先程、自分は女性の方達から好印象……。『モテモテ』で仕方がないのだと、自画自賛をしていた『芋かりんとう』よりも。僕達『紫芋かりんとう』を好み──。購入をしてくれる女性のお客様達も多いいのだ。「紫芋かりんとうは、余り甘くはないからヘルシーだし。美容と体に良いから」と、絶賛の言葉を漏らしながら。悪さをした子供達のように立たされている『芋かりんとう』達を横目でみながら無視──。僕達を購入してくれる女性のお客様。特に僕達『紫芋かりんとう』は『芋かりんとう』達よりも歯ごたえが固い傾向にあるから。高年層よりも若いお客様。それも女性のお客様の方が、購入率が高い傾向にある。


「そんなことはない! そんなことは! 年間を通したら僕の方が君よりは販売実績が高いし。女性は基本甘い物が好きだ! だから君が、この物語を読み見ている人達に説明をしていることは全部嘘偽りばかりだ!」

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